映画「セッション」を観た感想
テーマ曲がジャズロックみたいな感じで、チャンスを描くにしてはテーマにそぐわないと思う。
しかもドラムがとても下手。
こんな大学生名門大学にいるわけがない。
ニューヨーク大学での学生の方が数十倍うまいし、アメリカの高校生ドラマの方がよっぽどうまい奴がいる。
こんな奴が入学できるわけがない。
テンポの事ばかり指摘するが、そこまでズレているとは思わない。
それよりももっと大切なことがある。
速いテンポで叩くことよりも、ゆっくりのテンポでしっかりとジャズのスイングを叩けるようになることが先決。
後はテンポをゆっくりから早くしていけば良い。
そうやって丁寧な演奏で良いジャズの味を出す演奏を心がけることがとても大事。
スパルタ教師のあり方は、個人的に好きでは無い。
理由は、ミュージシャンの多くは叩き上げで伸びるミュージシャンよりも褒めて伸びるミュージシャンの方が多いように感じるからだ。
そして音楽は「音を楽しむ」と書くように、一流ミュージシャンの演奏を見ていて私が感じることだが、一流ミュージシャンも音楽をのびのびと楽しんで演奏しているのが見える。
こんなスパルタのマイナスの教育では、ミュージシャンにマイナスの感情しか与えられない。
そんな演奏をアメリカ人は聞きたくない。
そしてそんな演奏者は有名になれない。
やはり音楽はハッピーなものである。
そして革命者を生み出すことだけが音楽では無い。
革命者を生み出すという志は崇高なものであるが、褒めて伸びるミュージシャンには才能を潰す教育である。
その人の一生を潰してしまう可能性が大いにある。
教育者としてはあってならない教育である。
私の本音を言うと「こんなやつ死んでしまえ!くそったれ!」とこんな教育者を殺してしまいたい感情も沸き上がるぐらいである。
50代以降の日本人にとっては、この叩き上げが美徳のように見えるだろうが、それは人間の才能を潰すことですさえあることを認識してほしい。
それは脳科学的にも証明されている。
そして鬱が多いのもそういう教育のせいだと言うことを早く認識してほしいものだ。
あと「11小節目から」と言ってあんなすぐにパッと演奏できることが良いという教育はどうかしてる。
もちろん楽譜は初見で、「11小節目から」という指示は普通にあるが、あんなにピリピリした空気の中ですぐに完璧に演奏するのが良いと言う風潮はどうかしてる。
バディーリッチのような指導者を目指したと言うが、バディーリッチの演奏者の演奏を見ていて分かるが、彼らも緊張しているが伸び伸びと演奏している。
スパルタで演奏者の感情を押し殺したような演奏に全くなってない。
とても勘違いしている映画だ。
監督自身音楽のセンスを持った方でないのは一目瞭然だ。
音楽のセンスを持っていないと、ほんとに音楽が楽しくないんだろうなと思う。
この映画に賛同できるのは、スパルタ教師が天才を生み出すと言う志の高いところと、主人公が音楽に専念したいと彼女を切ったところだ。
あとのところは結構くそくらえだ。
あと制作費が3億円程度、興行収入が12億ほどある点については良かったんじゃないかと思う。
思いつくままにとにかく書いたので、文章としてまとめあげていない。
あしからず。
私が思ったことをただ書いただけなので、批判は受け付けません。
もし気分を害されたら、このページをすぐに閉じてください。